バイオ製剤による治療
重症花粉症のバイオ製剤(注射)のご案内
新宿内科耳鼻科クリニックです。今年もついに、つらいスギ花粉の飛散シーズンが近づいてきました。
既存の薬(最強クラスの抗アレルギー内服薬、点鼻、点眼など)を組み合わせても、鼻水が止まらない、目がかゆすぎて日常生活や仕事・勉強に全く集中できない、夜詰まって眠れないという深刻な「重症スギ花粉症」にお悩みではありませんか?
当院では、これまでの治療で十分に効果が得られなかった患者様に向け、アレルギーの根本反応物質をブロックする「バイオ製剤(ゾレア)による注射治療」を保険診療にて実施しております。
既存の薬で効かない方に。バイオ製剤(注射治療)とは?
これまで主流だった、症状が出てから抑え込む「対症療法(飲み薬、目薬、点鼻薬など)」とは異なり、アレルギー反応の根本的な原因に直接アプローチする画期的な治療法です。
体内でアレルギー症状(くしゃみ、激しい鼻水、目のかゆみ)を引き起こす司令塔のような物質である「IgE抗体」を、バイオ製剤(抗IgE抗体製剤:ゾレアなど)の注射薬によって直接結合して機能ブロックします。これにより、鼻や目などのアレルギーの連鎖を大元から断ち切り、重篤な症状を劇的に軽減させることが期待できます。
スギ花粉の飛散シーズン中のみ、期間限定(数ヶ月のみ)でピンポイントに導入することが可能なため、「この春のピーク期間だけはなんとか我慢せず、快適に乗り切りたい」という多くのビジネスパーソンや学生の方に選ばれています。
バイオ製剤治療を受けられる「4つの適用条件」
この注射治療(ゾレア)はきわめて高い効果が期待できる最先端医療である反面、厚生労働省の定める厳格なガイドラインに則った「適用条件」を満たす必要があります。ご自身が対象になるかどうか、以下の項目をチェックしてみてください。
条件1:重症・最重症の診断
すでに今シーズン、これまでの標準的なアレルギー治療(抗ヒスタミン薬の服用や点鼻・点眼等の併用)を1週間以上適切に続けても、鼻水やくしゃみ、鼻づまり等の強い症状が抑えきれずに残っていること。
条件2:スギ花粉アレルギーが陽性
血液検査(View39、ドロップスクリーン、特異的IgE測定など)において、スギ花粉に対するアレルギー反応(クラス3以上など)が科学的に認められていること。※他院での最近の検査結果用紙をお持ちの場合は必ずご持参ください。
条件3:血中IgE濃度と体重の基準
血液検査で測定されるアレルギー活動性の指標「総IgE値(血清中総IgE濃度)」が規定の範囲内(30〜1,500 IU/mL)であり、かつ、ご自身の体重が規定の範囲内(20〜150kg)に収まっていること。
条件4:年齢基準(12歳以上)
この重症スギ花粉症に対するバイオ製剤治療(ゾレア皮下注)の適用対象は、現在、12歳以上の患者様に限定されています。小児(12歳未満)のスギ花粉症には適用されません。
※最重要の注意事項:
この注射薬の「1回あたりの投与量」および「投与間隔(2週間または4週間おき)」は、お体の【血液検査による総IgE値】と【現在の実体重】の掛け合わせに基づき、厚生労働省の定めた換算表からお一人ずつ厳密に算出されます。どちらかが基準を外れた場合は接種できませんのでご了承ください。
治療開始までの具体的な流れ
この治療は、患者様の安全な管理と、お一人ずつの適切な用量算出を確実に行うため、「今日初めて来院して、その場ですぐに注射を打つ」ということは医学的にできません。必ず以下のステップを踏んでの開始となります。
現在のスギ花粉による症状(鼻水、かゆみ等)の強さを評価し、今シーズン行ってきたこれまでの治療歴や服用中の薬を詳しく確認して、重症度の判定を行います。
治療の適用基準および適切な薬の量を決定するためのベースとなる、血液中の「スギ特異的IgE」および「総IgE(血清総IgE値)」を測定するための採血検査を行います。※他院での今シーズンの詳細データをお持ちの方は、省略できる場合もあります。
血液検査結果の数値が判明した後、医師が体重と掛け合わせて厳密に投与量(シリンジ本数)を算出します。高額で特殊なバイオテクノロジー製剤のため、計画確定後に個別にお取り寄せ手配をいたします(取り寄せ確定後、約7日間ほどのお時間がかかります)。
お薬がクリニックに到着後、2回目のご来院にていよいよ注射(皮下注射)を実施します。接種後は、急激なアレルギー(アナフィラキシー)等が出ないか、院内にて約15〜30分程度、慎重に経過を観察いただき終了となります。
※薬剤の安全なお取り寄せと準備にお時間をいただきます。何卒ご了承のうえ、シーズンピークに入る前、またはお早めのご受診スケジュール確保をお勧めいたします。
費用について(健康保険適用)
重症スギ花粉症に対するバイオ製剤治療は「健康保険適用(保険診療)」となります。ただし、最先端の高度バイオテクノロジー技術を駆使して製造される非常に特殊な薬剤であるため、一般的なアレルギー用の飲み薬と比較すると、窓口でのお支払い(3割負担等)は高額になります。
窓口ご負担額の目安(3割負担の方):1回あたり 数千円 〜 数万円
お一人ずつの血液検査での「総IgE値」と「体重」の掛け合わせによって、1回あたりに使用するシリンジ本数(薬の量)が1バイアルから最大4バイアルまで変動するため、窓口での自己負担額にも大きな幅が生じます。具体的なご負担金額については、事前の血液検査の結果が判明した段階で、明確な料金シミュレーションをお伝えいたします。
なお、中学生や高校生など、お住まいの自治体による子供医療費助成制度(乳幼児・義務教育医療費助成)の対象となる世代の方は、自治体の助成ルール(窓口自己負担が無料、または1回一律数百円など)が適用される場合があり、非常に負担を抑えて接種できるケースもあります。詳しくは受診時にお尋ねください。
副作用について
ゾレア注射による治療には、一定の副反応・副作用のリスクが伴います。接種にあたっては事前にこれらをしっかりと理解していただく必要があります。
主な副作用:注射部位の赤み、腫れ、かゆみ、痛み
注射した部位(主に両腕の上腕部など)が一時的に赤くなったり、熱を持って硬く腫れたり、軽いかゆみや痛みを感じることが最も頻度の高い副作用です。これらは多くの場合、特別な対処を要さず数日のうちに自然に軽快します。
極めて稀(万が一の確率)ですが、全身の急激な蕁麻疹、のどの腫れ、呼吸困難などを伴う重篤なアレルギー反応「アナフィラキシー」が起こるリスクが僅かながら存在します。そのため、初回接種後は院内での慎重な状態観察を行い、ご帰宅後の緊急時対応についても事前に丁寧にご説明いたします。
当院の重症花粉症治療について
「毎年つらい花粉症の季節を、できるだけ快適に。」
新宿内科耳鼻科クリニックでは、「花粉症だから、ただ薬を飲んで我慢するしかない」と諦めて毎年耐え忍んでいる患者様を一人でも減らしたいと考えています。重症のスギ花粉症による激しい鼻詰まりや目の痒み、のどの荒れは、日々の労働生産性、学業の集中力、そして夜の睡眠の質(QOL)を著しく低下させてしまう大きな不利益です。
当院では内科と耳鼻咽喉科の専門医がしっかりと連携し、患者様の症状経過や体重、血液のデータ、ライフスタイルを多角的に診察した上で、最適な治療プラン(お体に合わせたお薬の選択、舌下免疫療法、そして最新のバイオ製剤注射など)を真摯にご提案いたします。
新宿内科耳鼻科クリニック 医師メッセージ
「今年は薬を最大に増やしても鼻水が止まらない」「仕事にまったく集中できなくて本当に困っている」という方は、どうぞ一人で悩まずに当院の診察室へお越しください。高度アレルギー医療であるバイオ製剤(ゾレア)の適用要件を満たしているか、まずは事前の血液データ採取から丁寧に進めてまいります。「自分はこの対象になるのかな?」「まずは現状のアレルギーの種類をはっきりさせたい」という方も大歓迎です。早めの的確な医療アプローチによって、今年は憂鬱な春ではなく、「快適に春を楽しめる毎日」を一緒に取り戻しましょう。
新宿内科耳鼻科クリニック
JR新宿駅、新大久保駅、東新宿駅から抜群のアクセス好立地です。平日は毎日19時まで診療しておりますので、お仕事帰りや学校帰りの受診にも大変便利です。気になる重症症状はお気軽にご相談ください。
| 所在地 | 東京都新宿区(東新宿駅B2出口すぐ) |
|---|---|
| 最寄り駅 | 東京メトロ副都心線 / 都営大江戸線「東新宿駅」直結・徒歩すぐ |
| 診療時間 | 平日:9:30〜13:30 / 15:00〜19:00 土曜午前:9:30〜14:00 |
| 休診日 | 土曜日午後・日曜日・祝日 |
