突発性難聴
突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)
「朝起きたら片方の耳が聞こえない」
「電話の音が急に聞こえづらくなった」
このように、ある日突然発症するのが突発性難聴です。
突発性難聴は早期治療が非常に重要で、発症から1週間以内の受診・治療開始が回復の鍵といわれています。 新宿内科耳鼻科クリニックの耳鼻咽喉科では、難聴・耳鳴り・めまい等の各種耳の疾患に対し、鼓膜内視鏡や精密な聴力検査による的確な診断を行い、スピーディに適切なステロイド療法等を開始します。
突発性難聴とは
突発性難聴とは、ある日突然、片耳(まれに両耳)の聴力が急激に低下する病気です。
多くの場合、痛みや発熱を伴うことはなく、「耳が詰まった感じ(閉塞感)」「音が妙にこもる」といった違和感や耳閉感から突然始まります。
発症の原因は現代医学でも完全には解明されていませんが、主に以下のような原因が複雑に関係し合って内耳がダメージを受けていると考えられています。
- 内耳(音を感じ取る蝸牛)の血流障害:内耳の毛細血管が収縮または閉塞し、音を神経に伝える有毛細胞に十分な酸素や栄養が届かなくなる。
- ウイルス感染:風邪の原因となるウイルス、あるいは帯状疱疹ウイルスなどが、内耳や聴神経に急激な炎症を伴うダメージを与える。
- ストレスや自律神経の乱れ:慢性的なストレス、過度な疲労が自律神経(交感神経)を常に興奮させ、血管収縮を招いて血流障害を誘発する。
主な症状
突発性難聴は、発症したその瞬間に最も強い症状が現れる傾向にあります。
- 片耳(稀に両耳)の聞こえが急激にある日突然悪くなる
- 耳に耳栓をしたように、詰まった感じ(耳閉感)がする
- 自分の声が響いたり、周囲の音がこもるように聞こえる
- 「キーン」「ジー」という高い音の耳鳴り(またはザーという雑音)が常に鳴っている
- めまい、ふらつき、平衡感覚の喪失を伴う(めまいを伴う難聴は、より早期のステロイド加療が必要です)
- 人の声や特定の高い音が二重に歪んで(機械音のように)不快に聞こえる
これらの自覚症状がある場合、我慢を続けて放置すると、内耳の有毛細胞が完全に壊死してしまい、聴力の永続的な回復が難しくなる恐れがあります。
原因と発症のリスク
突発性難聴は、明確な一因を特定することができない「特発性疾患」ですが、以下のような身体的・精神的なリスク因子が重なり合うことで誘発されやすくなります。
過度なストレス・疲労・睡眠不足
仕事や家庭での強い精神的ストレス、過重労働、慢性的な睡眠不足は、脳や自律神経を著しく乱し、内耳の微細血管を強く収縮させる直接のリスクとなります。 忙しいビジネスパーソンや、不規則な生活スタイルの方に特に多く見られます。
ウイルス感染・風邪の引き始め
お体が弱って免疫力が下がっている時に風邪などのウイルスや、体内に潜むヘルペス・帯状疱疹ウイルスが活性化し、内耳や聴神経の細胞にダメージを与えて急性突発性難聴を引き起こします。
高血圧・糖尿病などの基礎疾患(生活習慣病)
糖尿病や高血圧、脂質異常症を患っている方は、日頃から全身の微細血管の柔軟性が失われ、動脈硬化が進みやすい状態です。内耳の毛細血管は非常に細く繊細なため、血流障害が最も起こりやすく、突発性難聴を発症しやすい確かな身体的リスクとなります。
当院での検査
難聴の診断には、耳鼻咽喉科専門医が鼓膜の奥の構造的異常(中耳炎など)がないかを確認し、かつ聴力の度合いを多角的に精密計測することが極めて大切です。
- 問診:症状が出た時期、聞こえ方の変化、耳鳴りやめまいの有無、お薬の服用歴などを詳しく確認します。
- 耳用顕微鏡:耳の中を観察し、中耳炎など他の疾患を除外します。
- 聴力検査(オージオグラム):周波数ごとの聞こえを測定し、難聴のタイプと重症度を評価します。
- ティンパノメトリー検査:鼓膜の動きを感知して中耳に異常がないかを確認します。
- 血液検査(必要に応じて):糖尿病・脂質異常・炎症反応・ウイルス感染などを調べ、全身的な要因を評価します。
治療方法
難聴に対する治療は、内耳の神経細胞が完全に破壊されて手遅れになる前に行う「タイムリミット(1週間以内)」を厳守して実施します。
● ステロイド治療(最も重要)
内耳の炎症や急激な細胞のむくみを速やかに取り除き、神経の回復を最大化させるため、「副腎皮質ステロイド薬」の処方(内服または点滴)を行います。発症後1週間以内に治療を開始すると、回復率が著しく向上します。
● 血流改善薬・ビタミン製剤
内耳の循環を促して神経の代謝活動を回復させる目的で、血流改善薬や末梢神経修復を補助する高活性型ビタミンB12などのビタミン製剤を処方します。
● 点滴治療(提携医療機関で実施)
高度難聴の場合は、ステロイドやビタミン、循環改善薬を組み合わせ、集中的な点滴管理治療を行います。
生活上の注意
突発性難聴の回復、および将来的な他耳への発症を防ぐためには、自律神経をリラックスさせて内耳の血流を健全に維持する生活習慣の改善が必要です。
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをためない
- 喫煙・飲酒を控える
- めまいがある場合は安静にする
- スマートフォンの長時間使用を避ける
突発性難聴は再発や反対側の耳への発症もあるため、治療期間中から治療後にかけて生活習慣を見直すことが予防につながります。
放置するとどうなる?
「そのうち治るだろう」という我慢が、治りづらさを招きます。
突発性難聴を放置すると、以下を引き起こす可能性があります:
- 聴力が戻りにくくなる
- 耳鳴りが慢性化する
- めまい・平衡感覚異常が持続する
発症から2週間を過ぎると回復率が極端に低下するため、「少し聞こえにくい」と感じた初期段階の受診が極めて大切です。
Q&A:突発性難聴について
Q1. 自然に治ることはありますか?
A. 軽症では自然回復することもありますが、多くの症例では早期治療を行わなければ聴力低下がそのまま固定化されてしまいます。
Q2. どのくらいで治りますか?
A. 早期治療を開始すれば1〜2週間で大幅に改善・治癒することが多いですが、重症例では数か月かかる場合もあります。
Q3. 治療開始のタイミングはいつがベストですか?
A. できるだけ早く(理想は発症から1週間以内、早ければ早いほど良い)治療を開始することが極めて重要です。
Q4. 耳鳴りやめまいもありますが、同じ原因ですか?
A. はい、突発性難聴では、音を伝える蝸牛のほかに三半規管まで影響が及ぶことで、耳鳴りや回転性のめまいを伴うことがあります。
Q5. 治ったあとに、また再発(繰り返す)しますか?
A. 突発性難聴は一生に一度であることが多く再発はきわめて稀ですが、極稀に反対側の耳に起こることがあります。予防には生活習慣の改善が重要です。
お子さんの治療について(小児耳鼻科)
当院では、乳幼児から小学生・中高生のお子さんまで、お子さんの耳・鼻・のどの診療にも対応しています。
小さなお子さんでも安心して受診できます
泣いてしまうお子さんでも、保護者の方に優しく抱っこしていただきながら診察を行います。
よくあるお子さんのお悩み
- 耳掃除を嫌がる・耳を痛がる
- 鼻血が出やすい・鼻づまり
- いびき・口呼吸
- 痰がからむ咳・のどの違和感
小児科と耳鼻科、どちらに行く?
耳・鼻・のどの症状が中心なら耳鼻咽喉科へ。必要に応じて小児科とも緊密に連携します。
新宿・東新宿で突発性難聴の診療なら
新宿内科耳鼻科クリニックでは、突発性難聴・耳鳴り・めまいなどの耳の疾患に対し、鼓膜内視鏡・聴力検査による正確な診断と早期治療を行っています。必要に応じて、国立国際医療研究センター病院・東京女子医科大学病院・慶應義塾大学病院など、新宿近隣の基幹病院と緊密に連携し、高気圧酸素療法などの専門入院治療へスムーズにご紹介いたします。「朝起きたら聞こえない」「耳鳴りが続く」などの症状があれば、お早めにご相談ください。
新宿内科耳鼻科クリニック 医師メッセージ
「朝起きたら聞こえなかったけれど疲れのせいだろう」「耳鳴りがカサカサするが数日すれば治るだろう」と大切な受診機会を後回しにしていませんか?耳の神経や鼓膜の不調は、発症から治療を開始するまでの日数が、聴力を完全に取り戻せるかどうかの最も重要な運命の分かれ道となります。当院では糖尿病内科、循環器内科、耳鼻咽喉科専門医ががっちりとチーム連携し、耳・鼻・のど、自律神経の総合バランスをふまえた丁寧な治療を伴走いたします。平日は夜19時まで、東新宿駅直結すぐの抜群の環境を整えております。耳の痛みや聞こえづらさを感じたら、一人で悩まずどうぞお気軽にご来院ください。
新宿内科耳鼻科クリニック
副都心線・大江戸線「東新宿駅」B2出口すぐ、JR新宿駅や新大久保駅からも通いやすい抜群の好アクセス好立地です。お昼休みやお仕事帰りなど、ライフスタイルに合わせて順番予約をお取りのうえ無理なくご利用いただけます。
| 所在地 | 東京都新宿区(東新宿駅B2出口すぐ) |
|---|---|
| 最寄り駅 | 東京メトロ副都心線 / 都営大江戸線「東新宿駅」直結・徒歩すぐ |
| 診療時間 | 平日:9:30〜13:30 / 15:00〜19:00 土曜午前:9:30〜14:00 ◆診療時間に関する重要なお知らせ: ※水・木曜日の午前は【12:30】が最終受付となります。 ※木曜日の午後は【18:00】が最終受付となります。ご注意ください。 |
| 休診日 | 土曜日午後・日曜日・祝日 |
スマートフォンからいつでも簡単WEB順番予約が可能
耳鼻科の予約はこちら