心拍数の正常値と異常~現役医師が解説する健康管理のポイント~
日々の生活の中で、ふとした瞬間に自分の鼓動を速く感じたり、
本記事では、心拍数の適切な基準値から、異常が疑われるケース、
心拍数とは?脈拍との違い
一般的に「心拍数」と「脈拍数」
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心拍数: 心臓が1分間に拍動する回数。
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脈拍数: 心臓の拍動によって送り出された血液の波動が、
末梢の動脈に届いた回数。
健康な状態であれば、これらは一致します。しかし、
【年代別・状態別】心拍数の基準値
安静時の心拍数は、成人の場合1分間に60回〜100回が正常範
安静時心拍数の目安
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成人: 60〜100回/分
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乳幼児: 100〜140回/分(代謝が盛んなため高い)
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高齢者: 50〜80回/分(加齢とともにやや低下する傾向)
また、
運動時の目標心拍数
運動効率を高め、かつ安全に行うための指標として「最大心拍数」
一般的には以下の数式で算出されます。
有酸素運動を行う際は、この最大心拍数の60〜70%
注意すべき心拍数の異常:頻脈と徐脈
心拍数が正常範囲を外れている状態を総称して「不整脈」
① 頻脈(ひんみゃく):100回/分以上
安静にしているにもかかわらず、
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生理的原因: 緊張、ストレス、発熱、脱水、カフェインの摂取。
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疾患の可能性: 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、貧血、心不全、頻脈性不整脈(
心房細動など)。
特に、動悸とともに息切れや胸の痛みを感じる場合は、
② 徐脈(じょみゃく):60回/分未満
心拍数が60回を下回る状態です。
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生理的原因: 睡眠中、高度なトレーニングを積んだアスリート。
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疾患の可能性: 房室ブロック、洞不全症候群、甲状腺機能低下症。
50回を下回り、強い倦怠感、めまい、立ちくらみ、
日常生活で心拍数が変動する要因
心拍数は常に一定ではなく、
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自律神経のバランス: 交感神経が優位になると上がり、
副交感神経が優位になると下がります。 -
気温の変化: 高温下では体温を下げるために血流を増やす必要があり、
心拍数が上昇します。 -
睡眠不足・疲労: 体のリカバーのために心臓への負荷が増し、
安静時心拍数が高くなることがあります。 -
飲酒・喫煙: アルコールの分解過程やニコチンの刺激により、
心拍数は上昇します。
正しい測定方法と習慣化のすすめ
最近ではスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスで24時間
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安静にする: 測定前5分間は座ってリラックスします。
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部位: 手首の親指側の付け根にある「橈骨(とうこつ)動脈」に、
人差し指、中指、薬指の3本を軽く当てます。 -
時間: 30秒間測定して2倍にするか、1分間しっかり測定します。
医師からのアドバイス:
毎日決まった時間(起床時など)に測定し、
まとめ:どのような時に病院へ行くべきか
単に心拍数が少し高い、
☑️安静にしているのに突然脈が速くなる、またはバラバラに打つ。
☑️脈が飛び、強い不快感や不安感がある。
☑️めまいや失神を起こしたことがある。
☑️階段を上るだけで異常に息が切れる。
心拍数は、
