深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の脅威~内科医が教える原因・症状・予防策~
「エコノミークラス症候群」という名称は、
医学的には「深部静脈血栓症(DVT)」、およびそれに続く「
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)とは
私たちの体には、心臓から全身へ血液を送る「動脈」と、
なぜ命に関わるのか
問題は、足でできた血栓が血流に乗って移動することにあります。
血栓ができる3つの主要因
血栓ができる原因には、医学的に「ヴィルヒョウの3要素」
① 血流の停滞(静脈血流のうっ滞)
長時間、同じ姿勢で座り続けると、
② 血液の性状の変化(血液凝固能の亢進)
血液が固まりやすい状態にある場合です。脱水症状(水分不足)
③ 血管壁の損傷
手術や骨折などの外傷、
見逃してはいけない初期症状
深部静脈血栓症は、初期段階で気づき、
足に現れるサイン(深部静脈血栓症の段階)
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片側の足の腫れ: 最も特徴的な症状です。両足ではなく、
左右どちらか一方が明らかに太くなります。 -
ふくらはぎの痛み: 歩行時に痛みを感じたり、手で押すと強い痛み(圧痛)
を感じたりします。 -
皮膚の色・温度の変化: 足が赤黒くなったり、熱感を持ったりすることがあります。
肺に飛んだ時のサイン(肺血栓塞栓症の段階)
血栓が肺に移動すると、以下のような緊急事態が生じます。
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突然の激しい息切れ、呼吸困難
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胸の痛み
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冷や汗、動悸
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失神(意識を失う)
これらの症状が出た場合は、一刻を争うため、
内科クリニックで行う検査と診断
「足が腫れている」「違和感がある」と受診された場合、
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問診・視診: リスク因子の確認(最近の旅行、手術、持病など)と、
左右の足の太さの計測を行います。 -
血液検査(D-ダイマー): 体内で血栓が作られたり溶けたりした際に発生する物質の量を測定
します。この値が低い場合は、 血栓症の可能性を大幅に否定できます。
必要に応じて、 下肢静脈超音波検査(エコー)
日常でできる予防の5箇条
エコノミークラス症候群は、
🟣こまめな水分補給: 血液をサラサラに保つため、意識的に水を飲みましょう。
🟣定期的な運動: 1時間に一度は立ち上がって歩くか、座ったままでも「
🟣ゆったりとした服装: お腹や足の付け根を強く締め付ける服は、血流を阻害します。
🟣禁煙: 喫煙は血液を固まりやすくさせ、血管を傷つける最大の敵です。
🟣弾性ストッキングの活用: リスクが高い方や長時間の移動時には、
まとめ:違和感があれば早めにご相談を
深部静脈血栓症は、誰もが発症する可能性がある一方で、
「ただの足のむくみだろう」「少し筋肉痛かな」と自己判断せず、
あなたの足の健康を守ることは、
