【医師が解説】意外と知らない「高血圧」の本当の怖さと対策
【医師が解説】意外と知らない「高血圧」の本当の怖さと対策
こんにちは。
今回は日本人の多くが抱えている「高血圧」について、わかりやすく解説します。
◆ 高血圧は“サイレントキラー”?
高血圧は、初期にはほとんど自覚症状がないため、「放っておいても大丈夫」と思われがちです。
しかし、実は 脳卒中・心筋梗塞・腎不全 など命に関わる病気の大きなリスクになります。
実際、日本における脳卒中の約6割、心不全の約5割が高血圧に関連しているというデータもあります。
◆ 正常な血圧ってどれくらい?
日本高血圧学会のガイドラインによると、診察室血圧では以下が目安です。
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正常血圧:収縮期血圧(上の血圧)120未満、拡張期血圧(下の血圧)80未満
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高血圧:収縮期140以上、または拡張期90以上
※ 家庭で測る場合は、診察室よりやや低い基準になります。
◆ 高血圧の原因は?
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食塩の摂りすぎ
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運動不足
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肥満
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ストレス
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遺伝的な体質
などが主な要因です。
特に塩分は重要で、日本人は平均で1日10g以上摂取していると言われますが、WHOが推奨するのは5g未満です。
◆ 今日からできる対策はこれ!
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塩分を控える
醤油や味噌など、調味料に含まれる塩分に注意。出汁や香辛料を活用すると、減塩でも満足感が得られます。 -
野菜をたっぷり摂る
カリウムを多く含む野菜や果物は、塩分の排出を助けてくれます。 -
適度な運動
週に150分程度のウォーキングでもOK。継続が大切です。 -
禁煙・節酒
タバコや多量の飲酒は、血圧上昇の要因になります。 -
定期的な血圧測定
毎朝・毎晩の血圧を記録することで、変化に気づきやすくなります。
◆ 薬を飲み始めたら一生やめられない?
よくある質問ですが、生活習慣をしっかり見直して改善があれば、薬の量を減らしたり、やめることも可能です(ただし、自己判断は厳禁です!)
薬は“怖いもの”ではなく、 血管を守る大切なパートナー と考えてください。
【まとめ】
高血圧は「知らないうちに進行する病気」です。
だからこそ、 早期発見・早期対策 がとても大切です。
「自分はまだ大丈夫」と思っている方こそ、一度血圧を測ってみてください。
そして、気になることがあれば、新宿内科耳鼻科クリニックへお気軽にご相談ください。