【専門医が解説】やってはいけない耳掃除!正しい方法と頻度とは?
耳掃除は日常的に行うケアの一つですが、間違った方法で行うと耳を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んでしまうことがあります。今回は、正しい耳掃除の方法と注意点についてお話しします。
◆ 耳垢とは?
耳垢は、耳の中の皮膚から分泌される物質や、外部から入ったホコリなどが混ざってできたものです。実は、耳垢には以下のような役割があります。
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耳の保護:耳の中を潤し、乾燥や細菌から守る。
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異物の排出:ホコリや小さな虫などの異物を外に出す。
耳垢は自然に外へ排出される仕組みになっているため、過度な掃除は必要ありません。
◆ 正しい耳掃除の方法
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頻度:月に1〜2回程度で十分です。
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道具:先が丸い綿棒や、耳掃除専用の器具を使用します。
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方法:
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耳の入口付近を優しく拭き取る程度にとどめ、奥まで入れない。
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鏡を見ながら、無理のない範囲で行う。
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◆ やってはいけない耳掃除
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頻繁に行う:毎日のように耳掃除をすると、耳の中を傷つける原因になります。
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耳かきを深く入れる:鼓膜を傷つける恐れがあるため、耳の奥には入れないようにしましょう。
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痛みを感じるまで行う:痛みを感じたらすぐに中止し、無理に続けないことが大切です。
◆ 耳鼻科での耳掃除をおすすめする場合
以下のような症状がある場合は、自己処理をせずに耳鼻咽喉科を受診してください。
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耳が詰まった感じがする
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耳垢が固まって取れない
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耳掃除中に痛みや出血があった
新宿内科耳鼻科クリニックでは、専用の器具を使って安全に耳垢を除去することができます。自己処理で悪化させる前に、お気軽にご相談ください。