耳鼻咽喉科blog
聴力低下と認知機能の関係「難聴が脳に与える影響とは?」-新宿内科耳鼻科クリニックー
聴力低下と認知機能の関係 「難聴がが脳に与える影響とは?」
はじめに「最近、人の話が聞き取りにくくなった」「テレビの音を少し大きくしないと聞こえない」──そんな経験はありませんか?
実は、聴力の低下(難聴)が認知機能の低下と関連している可能性があることが、最新の研究で明らかになっています。今回はフランスの大規模調査からわかった驚きの事実と、取るべき対策について紹介します。
聴力低下と認知機能の関係
フランスで行われたCONSTANCESコホート研究(2012年〜2020年)では、45〜69歳の約6万人を対象に、聴力と認知機能の関係を調査しました。結果として、聴力が低下している人ほど認知機能の低下リスクが高いことがわかりました
(JAMA netw open 2024 Oct 1;7(10):e2436723 doi: 10.1001)。
具体的には
軽度の聴力低下(25dB以上)でも認知機能の低下リスクが 10%増加
より重度の聴力低下(35dB以上)では 24%増加
つまり、少し聞こえづらいと感じる程度でも、脳の働きに影響を与えている可能性があるのです。
補聴器は認知機能の低下を防げるのか?
「補聴器を使えば、このリスクを下げられるのでは?」と思うかもしれません。しかし、今回の研究では、補聴器の使用者と未使用者の間で 認知機能の低下リスクに大きな差は見られなかった ことが報告されています。
ただし、例外として うつ症状を持つ人 では補聴器の使用が認知機能の低下リスクを下げる可能性があることが示唆されました。これは、補聴器を使うことでコミュニケーションの機会が増え、社会とのつながりを保ちやすくなるためではないかと考えられます。
なぜ聴力低下が認知機能に影響するのか?
聴力の低下が脳の働きに影響を与える理由はいくつか考えられます。
脳への負担増加
聞き取るのが難しくなると、脳が余計なエネルギーを使って音を処理しようとするため、記憶や判断力といった他の認知機能に影響が出る可能性があります。
社会的孤立
聴こえにくくなると会話が億劫になり、人との交流が減ることで脳の刺激が不足し、認知機能の低下につながる可能性があります。
脳の萎縮
難聴が進行すると、音を処理する脳の部分(聴覚皮質)が使われなくなり、結果的に脳の萎縮が進んでしまう可能性が指摘されています。
では、どうすればいいの?
聴力低下を防ぐために、以下のような対策を意識しましょう。
✅ 定期的な聴力検査を受ける40代後半からは、定期的に聴力検査を受けて早期発見を心がけましょう。
✅ 耳を大切にする習慣を大音量の音楽や騒音を避け、イヤホンの音量も適度に調整しましょう。
✅ コミュニケーションを大切に聴こえにくくなったと感じても、人との会話を避けず、積極的に交流を持つことが大切です。
✅ 補聴器の適切な使用補聴器は「つければOK」ではなく、適切に調整し、使い慣れることが重要です。特にうつ傾向がある方は、補聴器を活用することで社会参加を促進できる可能性があります。
まとめ
最新の研究から、聴力低下と認知機能の関係が明らかになりました。補聴器がすべての人に認知機能低下の予防策として有効とは言えませんが、聴力を守ること自体が認知機能を維持するために大切なことです。
「まだ自分は大丈夫」と思っている方も、今からできることを始めて、耳と脳を大切にしていきましょう!
花粉症が始まりました!~アレルギー検査~
2025年のスギ花粉シーズンが近づいています。東京都では、1月8日にスギ花粉の飛散が観測され、統計開始以来最も早い飛散開始となりました。
飛散量は昨年と同程度、例年(過去10年平均)の1.2倍程度と予想されています。特に多摩地域では例年の1.3倍程度の飛散が見込まれています。飛散のピークは2月中旬から3月上旬と予想されており、早めの対策が重要です。
花粉症の症状を軽減するためには、マスクやメガネの着用、室内の換気や掃除などの基本的な対策に加えて、自身のアレルギー原因を正確に知ることが効果的です。当院では、ドロップスクリーン検査を導入しております。この検査は、指先からわずか1滴(約20μL)の血液を採取し、約30分で41種類のアレルゲンに対する反応を調べることができます(検査結果はお待ちいただいても、メールにて結果送付もできます)。内科部門|新宿で耳鼻科・内科をお探しなら新宿内科耳鼻科クリニック
注射器を使わないため、小さなお子様や注射が苦手な方でも安心して受けていただけます。
ドロップスクリーン検査の主な特徴は以下の通りです:
- 迅速な結果提供:検査後、約30分で結果が得られるため、その日のうちに診断と治療方針の決定が可能です。
- 低侵襲:指先からの微量な採血のみで済むため、患者様の負担が少なく、特にお子様にも適しています。
- 多項目検査:花粉やハウスダスト、食物アレルギーなど、41種類のアレルゲンを一度に検査できます。
花粉症の症状がある方や、アレルギーの原因を特定したいとお考えの方は、ぜひ当院でのドロップスクリーン検査をご検討ください。早期の検査と適切な対策で、花粉シーズンを快適に過ごしましょう。
喉頭がんと咽頭がんの症状・検査とは?
咽頭がんと喉頭がんは、どちらも喉の部位に発生するがんで、早期発見が重要です。以下に、症状と検査方法について詳しく説明します。
咽頭がんの症状
咽頭は、鼻の奥から食道にかけての部分で、上咽頭、中咽頭、下咽頭に分かれます。部位によって症状が異なることがありますが、一般的な症状は以下の通りです:
- 持続する喉の痛み:風邪とは異なり、長期間続く喉の痛みがあります。
- 嚥下困難:食べ物や飲み物を飲み込む際に違和感や痛みを感じることがあります。
- 声の変化:声がかすれたり、出にくくなったりすることがあります。
- 耳の痛み:特に片側に耳の痛みが現れることがあり、これはがんが神経を圧迫している可能性があります。
- 頸部の腫れ:首のリンパ節が腫れることがあり、これはがんが転移しているサインかもしれません。
- 体重減少:食事が摂りづらくなることで体重が減少することもあります。
喉頭がんの症状
喉頭は声帯がある部分で、声を出すのに重要な役割を担っています。喉頭がんの症状は次の通りです:
- 持続する声のかすれ:2週間以上続く声のかすれは、早期の喉頭がんの兆候です。
- 喉の痛み:特に話をしたり、飲み込んだりするときに痛みを感じることがあります。
- 持続する咳:特に血が混じった咳が続く場合は、がんの進行が疑われます。
- 呼吸困難:腫瘍が大きくなり、気道を塞ぐことで呼吸が困難になることがあります。
- 異常な咳や痰:長期間続く咳や、血が混じった痰が出ることがあります。
検査方法
咽頭がんや喉頭がんの診断には、以下のような検査が行われます:
- 問診と視診: 最初に、医師が患者の症状や病歴について詳しく聞き取り、喉や口の中を視診します。視診だけで異常が見つからない場合も多いため、さらに詳しい検査が行われます。
- 喉頭鏡検査: 喉頭鏡という細いチューブにカメラがついた器具を鼻や口から挿入し、喉や声帯の状態を直接観察します。この検査により、がんが疑われる部位を確認します。
- 生検: 喉頭鏡や内視鏡で確認した異常な部分から組織を採取し、顕微鏡でがん細胞があるかどうかを確認します。生検は確定診断のために最も重要な検査です。
- 画像診断: がんの広がりや転移の有無を確認するために、次の画像検査が行われることがあります:
- CTスキャン:断層画像を用いて、がんの大きさや位置を詳細に確認します。
- MRI:より高精細な画像を得るために使われ、特に軟部組織の評価に優れています。
- PETスキャン:がんが他の部位に転移しているかどうかを調べるために用います。
- 超音波検査: 頸部リンパ節に転移があるかどうかを確認するため、超音波で腫れたリンパ節をチェックします。
まとめ
咽頭がんや喉頭がんは、早期の段階では症状が軽微なことが多く、見逃されがちです。しかし、早期発見により治療の選択肢が増え、治癒の可能性も高まります。声のかすれや喉の痛みが長期間続く場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
当院の耳鼻咽喉では当日の順番予約で受診できます。以下耳鼻咽喉科の予約サイトリンク
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